凪とスウェル

「うっ」


突然お腹に差し込むような痛みが走った。


「すずちゃん?」


突然立ち止まったあたしを、サエちゃんがビックリした顔で見ている。


なに?これ?


どうしたんだろう。


ものすごく、ものすごく痛い。


あまりの痛さに、額に汗が噴き出して来た。


立っていられなくて、その場にしゃがみ込んだ。


「ちょっ、やだ、大丈夫?」


サエちゃんもあたしの隣にしゃがみ込む。


「サ、サエちゃん。

おなかが…、いたい…」


そう言った後、意識が朦朧としてしまい。


「すずちゃん!すずちゃん!」


あたしを呼ぶサエちゃんの声が、次第に遠くに聞こえ。





そのまま気を失ってしまった。