凪とスウェル

おばあちゃんの家に帰ると、先にお風呂に入りなさいと言われ。


隆治とあたしは順番にお風呂に入った。


一日中外に出ていたし、結構汗をかいていた。


お風呂から上がり、和室に行くと、テーブルに沢山のご馳走が並べられていた。


また張り切ってるよ、この二人…。


「隆治。せっかくじゃけぇ、今日は飲もうや。

アンタとお酒を飲める日を、うちはずーっと楽しみにしとったんじゃけぇ」


そう言っておばあちゃんが、缶ビールやら缶チューハイを沢山運んで来た。


「今はお酒、どこで買ってるの?」


「隆治が配達してくれんようになってからは、スーパーとかで買いようるよ。

正直面倒じゃけどねぇ…」


「キヨさんは、酒強いもんなー。すぐ無くなりそう」


「隆治はどうなんね?酒屋の孫じゃけぇ強いんじゃろ?」


「俺?俺は普通かなあ。人並み程度だよ」


「じゃあ、早速だけど始める?」


母さんの合図であたし達は座布団に座り、乾杯をして食事を開始した。