「まぁ、色々わかったから、俺もやっとこれでモヤモヤが晴れそうだよ」


「そう?

それなら良かった」


右京君はぐっと伸びをすると、ゆっくりと立ち上がった。


「お前の立場からすると、色々複雑だろうけど、あっくんは俺もオススメするよ。

きっと、大事にしてくれると思う。

あっくんから聞いたけど、お前らって、まだ全然何も進展してないんだろう?」


「あー、うん…」


まだ二人きりで会ったりもしてないしね…。


「まぁ、焦る必要はないよ。

これからゆっくりお互いを知っていけばいいんじゃないかな?」


「ん…。そうだね…。そうするよ」


ゆっくりでもいいから。


あたしも前に進まなくちゃね。


隆治とは完全に元の友達になれそうだし。


これで少しずつ、あたしの心の傷も癒えていくことだろう…。