凪とスウェル

「なぁ。次ここ入ろう」


そう言って隆治が指差すのは、お化け屋敷。


「あー、あたしパス」


ひらひらと手を振った。


「なんで?」


「なんでって、苦手なのよ」


暗い所は苦手だし、怖いのも、ビックリするのも大嫌いなんだもの。


「はぁ~?俺だって絶叫系に乗ったんだから、お前も苦手なところに入れよー」


「ホントごめん。これだけは勘弁して」


「そんなの通用するわけないだろう?

いいから行くぞ!」


そう言って、あたしの腕をガシッと握る隆治。


嫌がるあたしなど無視して、隆治はあたしをお化け屋敷へと引っ張って行くのだった。