講義室の席に着くと、あたしはそっと紙袋を開いた。
ふんわりと優しい香りが、あたしの鼻をくすぐる。
入っていたのは、3個のパン。
まだ少し温かい。
1つが豪華だった時は2個だけど、大抵いつも3個のパンが入っていた。
ひとつは朝ごはんとしての、メインっぽいパン。
チーズやツナの入った濃厚なもの。
もう一つはもう少しあっさりした、クロワッサンなどのパン。
そして3つ目は、デザートのような甘いパンだった。
気が利くなあと、あたしはいつも感心していて。
あたしはてっきり、千春ちゃんか千春ちゃんのお父さんが選んでくれているんだと思っていた。
それなのに、まさか隆治が選んでくれていたなんて。
今日も隆治が選んでくれたのだろうか…。
食べているのがあたしだと知って、隆治は何を思って詰め込んだのだろうか。
少し心配になるあたしだったけど。
入っていたパンは、いつもと変わらない気の利いたセレクトだった。
あたしは、その3つのパンをゆっくり味わい噛みしめた。
もうこれが最後だと思うと、なぜか涙が滲んでいた。
ふんわりと優しい香りが、あたしの鼻をくすぐる。
入っていたのは、3個のパン。
まだ少し温かい。
1つが豪華だった時は2個だけど、大抵いつも3個のパンが入っていた。
ひとつは朝ごはんとしての、メインっぽいパン。
チーズやツナの入った濃厚なもの。
もう一つはもう少しあっさりした、クロワッサンなどのパン。
そして3つ目は、デザートのような甘いパンだった。
気が利くなあと、あたしはいつも感心していて。
あたしはてっきり、千春ちゃんか千春ちゃんのお父さんが選んでくれているんだと思っていた。
それなのに、まさか隆治が選んでくれていたなんて。
今日も隆治が選んでくれたのだろうか…。
食べているのがあたしだと知って、隆治は何を思って詰め込んだのだろうか。
少し心配になるあたしだったけど。
入っていたパンは、いつもと変わらない気の利いたセレクトだった。
あたしは、その3つのパンをゆっくり味わい噛みしめた。
もうこれが最後だと思うと、なぜか涙が滲んでいた。



