凪とスウェル

じいちゃん…。


どうしてこんなに早く逝ってしまったんだよ。


俺を置いて、どうして…?


俺、じいちゃんの仕事を継ぎたかった。


大好きなこの島で、細々と酒屋をやりながら、ずっと生きていきたかった。


そこにすずがいてくれたら、もうこれ以上の幸せはないと思っていた矢先だったのに…!


正直、母親のことは今でも大嫌いだ。


一緒に暮らすと思っただけで、吐き気がする。


ましてや、知らない男となんて…。


もう、絶望としか言いようがない…。