凪とスウェル

家に帰ると、あたしもおばあちゃんも母さんも、和室にゴロンと寝転んだ。


あまりに突然で、ショックが大きかったからだ。


「ほんまに、美千子ちゃん生きとったね…」


おばあちゃんがボソッと呟いた。


「どうして死んだことにしていたのかしら…。

案の定、島のみんな大騒ぎだったわ…」


母さんも小声で言った。


「ねぇ、おばあちゃん」


「ん…?」


「隆治はこれからどうなるの…?」


あたしの問いに、おばあちゃんがムクッと身体を起こす。


「どうじゃろうね…。

おじいさんの妹さんが言うには、これからお店のことやら、隆治のことを話し合うらしいよ」


「そう…」


隆治…。


大丈夫かな…?


早く。


早く会いたいよ…。