凪とスウェル

翌日のお通夜も、その次の日の葬儀も、あたしはおばあちゃんと母さんと共に参列した。


隆治は終始俯いていて、あたしの存在にすら気づいていないようだった。


おじいちゃんは本当に穏やかな顔をしていて、今にも目を覚ましそうだった。


あたしは悲しくて、寂しくてたまらなかった。


本当に、おじいちゃんが大好きだったから…。


葬儀の最中、あたしは隆治の隣に座る隆治のお母さんの姿を発見してしまった。


その様子に気づいた近所の人達が、コソコソと噂話をしていた。


あたしは最後まで、そのことが不快でたまらなかった。