凪とスウェル

隆治の唇が重なった途端、あたしの身体はビクンと跳ね上がった。


隆治からキスをされていることにドキドキして、あたしの心臓は喉から飛び出しそうだ。


隆治はただ、優しくあたしの唇に触れていて。


あたしは身体を動かすことも、息をすることも出来ず、隆治のキスを必死に受け入れていた。


しばらくすると、隆治は唇を離し、ゆっくり正面を向いた。


続く沈黙。


あまりに静か過ぎて、息をするのも苦しくなってくる。


ど、どどどーしよう。


何を話せば?


あたしは頭がパニックになっていた。