凪とスウェル

「ねぇ」


「ん?」


「初日の出、毎年見てるの?」


「うん」


「……誰と?」


あたしがそう言うと、隆治はなぜか少し目を細めた。


「ひとりだよ」


ボソッと呟いて、隆治はゴロンと砂浜に寝転んだ。


「そう、なんだ…」


「うん…」


「さみしくない?」


「んー?別に…」


そう言った後、隆治は目を閉じた。


うわー。


目なんか閉じないでよ。


なんか妙にセクシーじゃん。


見えてないと思うから、せっかくだし、ガン見しちゃうけどね。