心配......してくれるんだ、私のこと。
やばい、ドキドキする。
頬が熱くて、
すぐ隣にいるのにもう、
そっちを見ることができなくなってしまった。
授業中もずっと、
吉井くんのことで頭がいっぱいだった。
吉井くんのことを考えると、
ドキドキする。
風間先輩を見た時と、何かが違う。
好き......なのかな.......
私、吉井くんを好きになっちゃったのかな......
結局、放課後まで何も話せなくて、
吉井くんは部活に行ってしまった。
明日、本当に会えるんだろうか.......
会えたとしても私、
意識しすぎちゃって、
もう、普通に話せないかもしれない.......
放課後、
いつものように沙希と体育館に行くことを悩んだ。
だってもう、
風間先輩よりも、吉井くんで頭がいっぱいで......
体育館に行ったら、
ドキドキして、
意識しすぎて、
もう、普通に吉井くんを見ることなんてできない......
「沙希、私今日は帰ろうかな......」