「…わあ、涼しい…」 カラオケから外に出た途端、 涼しい風が、頬をかすめる。 やっぱ、外の空気はいいなあ。 「…ね」 そう言って、にこっと笑う彼。 やっぱり、 外に出て正解だったかも。 と、そんなこと思ってたら。 「…あれ、ない」 突然、男の人がそう呟いた。