「…蒼海…」 「…好きなんだ。俺。琴香のこと」 ざあっと風が2人の間を吹き抜ける。 「…ありがとう、蒼海。 …でも、あたし。七斗が好きなの。 …大好きなの。だから…ごめん」 蒼海の目を見てはっきり言ってから、 頭を下げる。 しばらくしてから、 「そっか…」って声が、 頭上から聞こえた。 「…まあ、分かってたけどな。 …気持ち伝えてくれて、ありがとな」 そう言って、いつものように笑う蒼海に 涙が出そうになる。