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「…」


屋上のドアを開けた途端、

涼しい風が、頬をかすめる。


蒼海と屋上に来たのはいいものの、

何から言い出していいのか分からず。


さっきから、

ずっと沈黙が続いていますこの状況。


…いやいや。

あたし何してるの!!


話さなきゃ。

決めたんだから。


あたしの気持ちは、

もうずっと前から決まってる。


思ってること、伝えなきゃ。


「…あ、えっと、あのね」