「あの王子がねぇ…。 琴香のこと、大好きなんだね」 「…へ?何でそうなんの?」 柚里奈が発した言葉に 驚くあたし。 そんなあたしをよそに、 「えー。だってぇ…」と、 言葉を続ける柚里奈。 「女子には、あんな冷たいのに、 さっき琴香を呼んだ声、 すごい優しかったもん」