学校だからか。 やはりいつもよりは、少し冷たい声で。 しかも、やっぱり、 琴香ではなく、「鈴宮さん」。 それでも、 彼が声をかけてくれたことに 嬉しくなる。 「神田くん…も、食堂行くの?」 「うん。ダメ?」 そう言って、あたしを見つめる瞳は やっぱり綺麗で。 見つめられただけでも、 心臓が騒がしくなる。