じりじりと追い詰められ、 気づけば背中には壁。 目の前の彼の長い腕が、 あたしの顔の横に置かれる。 「…キス、してほしい?」 「…へっ⁉︎ 何言って…んんっ」 言おうとした言葉が、 七斗の唇に吸い込まれる。 彼の熱い唇から、 熱い体温が伝わってきそう。 「…ん、なな…」 七斗、と言うこともできない。