【完】あの日の約束


 翌朝、鏡を見ると目の下にくっきりと隈が。


 「お前、顔ひどいぞ。」


 部屋を出ると、ちょうど隣の部屋から出てきた樹が言う。


 「…樹のせいじゃん…。」


 「え?」


 「樹のせいだって言ってんの!昨日から私、おかしいんだよ。ドキドキして仕方ないし、樹の方も見れないし…。」


 「そんなもの、無理矢理向かせるからいいんだよ。」


 少し強引に、私の顎を掴んで持ち上げる。


 目を逸らそうとしても、樹の顔が近すぎて逸らせられない。


 「樹…近いよ…。」