「はぁぁぁあああ…」 ベッドに勢い良くダイブして、枕に顔をうずめる。 だって――――― お母さんがキッチンへと消えた、そんな僅かな時間に 「さっきの、ドキドキしてるんだ?」 なんて聞くから。 そんな言葉のせいで、余計に鼓動が早くなる。 しかも…この壁一枚隔てた所には、樹がいる。 ちょっとした物音にさえ気がいって、落ち着けない。