「お前こそ、そこで何をしている?」
「まだ見付けられないのか?なんなら教えてやろうか、魔界への入り口。」
サルスに付け足すように遊んだラスの物言いに千羅の表情が険しくなるがカルサは聞いていないのか反応を示さなかった。
ラスは口数が多くどこまでも挑発的だ、しかしそれさえも気にならない程カルサにはサルスしか見えていない。
「お前は誰だ。」
「はあ?」
「サルスの中にいる、お前は誰だ。」
突きつける様にして放った言葉に反応を示すのはやはりラスだった。
しかしサルスも微かながら目を細めることでその心の揺れを表している。
「…へえ、気付いていたのか。でも名乗る必要が?」
どこまでも優勢なのは自分たちだと態度を変えないサルスたちに静かに剣を抜くカルサ、それに続いて千羅も同じ様に剣を抜いた。剣を構え体勢を低くした、それは斬りかかると姿で表している。
「物騒だな。」
「サルスの中からお前を出す方法を知りたいところだが…果たして教えてくれるのか。」
「あると思っているのか。」
これは可笑しいとラスはまた肩を揺らして眉を上げる。
どこまでも挑発を続けるラスに目を細めるが千羅も言葉を発しようとはせずに沈黙を守った。
気になるのはラスではない、サルスの様子と動きだ。
カルサはサルスの目を見つめたままそれ以上言葉を発しようとはしなかった。
沈黙がその場を包み込む。
睨み合い探り合うような時間は自身が感じるよりもそう経ってはいないだろう。
さすがのラスも空気に飲まれたのか、暫くして沈黙を破ったのはカルサの声だった。
「サルスパペルト。」
愛称ではない名を呼ぶその声は優しい響きだとどこまでが気付いているのか。
「俺は王位を継ぐのはサルスパペルトしかいないと思っていた。」
鼻で笑う様な音が聞こえても構わずカルサは続ける。
「王家の血を持つことも含まれているが、何より国を愛し皆を統率する力が誰よりも優れていると感じていた。これは俺以外の周りもそう考えている。」
「まだ見付けられないのか?なんなら教えてやろうか、魔界への入り口。」
サルスに付け足すように遊んだラスの物言いに千羅の表情が険しくなるがカルサは聞いていないのか反応を示さなかった。
ラスは口数が多くどこまでも挑発的だ、しかしそれさえも気にならない程カルサにはサルスしか見えていない。
「お前は誰だ。」
「はあ?」
「サルスの中にいる、お前は誰だ。」
突きつける様にして放った言葉に反応を示すのはやはりラスだった。
しかしサルスも微かながら目を細めることでその心の揺れを表している。
「…へえ、気付いていたのか。でも名乗る必要が?」
どこまでも優勢なのは自分たちだと態度を変えないサルスたちに静かに剣を抜くカルサ、それに続いて千羅も同じ様に剣を抜いた。剣を構え体勢を低くした、それは斬りかかると姿で表している。
「物騒だな。」
「サルスの中からお前を出す方法を知りたいところだが…果たして教えてくれるのか。」
「あると思っているのか。」
これは可笑しいとラスはまた肩を揺らして眉を上げる。
どこまでも挑発を続けるラスに目を細めるが千羅も言葉を発しようとはせずに沈黙を守った。
気になるのはラスではない、サルスの様子と動きだ。
カルサはサルスの目を見つめたままそれ以上言葉を発しようとはしなかった。
沈黙がその場を包み込む。
睨み合い探り合うような時間は自身が感じるよりもそう経ってはいないだろう。
さすがのラスも空気に飲まれたのか、暫くして沈黙を破ったのはカルサの声だった。
「サルスパペルト。」
愛称ではない名を呼ぶその声は優しい響きだとどこまでが気付いているのか。
「俺は王位を継ぐのはサルスパペルトしかいないと思っていた。」
鼻で笑う様な音が聞こえても構わずカルサは続ける。
「王家の血を持つことも含まれているが、何より国を愛し皆を統率する力が誰よりも優れていると感じていた。これは俺以外の周りもそう考えている。」



