ゆっくり地に降り立つとそのまま辺りを見回してみた。
信じたくなかった気持ちが強くて目を逸らそうとしていたが、ここまで十分に被害が及んでいるのだと思い知らされる。
だが外から見ていた景色と少し違う様な気がするのは何の感覚だろうか。
自分の中の甘さや弱さを噛みしめながら粉塵や火の粉が舞うなかでカルサは静かに口を開いた。
「瑛琳、マチェリラ。上空から消火活動を頼む。」
「はい。」
「分かったわ。瑛琳、乗って。」
マチェリラは瑛琳を背中に乗せると再び翼をはためかせて空へと上っていく。
少しすれば瑛琳の水が上空から降り注ぎ辺りを濡らし始めた。
頬に当たる雨に心地よさを感じながら注意深く周囲の様子を窺う。
「魔物の姿がない。」
「…目的を果たしたってことかよ。」
千羅の言葉に苛立ちながら貴未が呟く。
カルサは物言わず再び足を動かし先へと進んだ。
崩れた塀、薙ぎ倒された木、何かがあったことは見て分かる。
何かが。
奥歯に力を込めたときカルサの視界の端に人影を見付けた。
「カルサ?」
慌てて駆け寄るカルサに付いていけばその先に兵士が倒れているのを見付ける。
「おい、しっかりしろ!おい!」
近くで声をかけても兵士は何の反応も示さず、脱力した身体を投げ出したままだった。
追ってきた千羅が兵士の首もとに触れて脈を確認する。
カルサに視線を向ければ、申し訳なさそうに短く首を横に振って状況を伝えた。
信じたくなかった気持ちが強くて目を逸らそうとしていたが、ここまで十分に被害が及んでいるのだと思い知らされる。
だが外から見ていた景色と少し違う様な気がするのは何の感覚だろうか。
自分の中の甘さや弱さを噛みしめながら粉塵や火の粉が舞うなかでカルサは静かに口を開いた。
「瑛琳、マチェリラ。上空から消火活動を頼む。」
「はい。」
「分かったわ。瑛琳、乗って。」
マチェリラは瑛琳を背中に乗せると再び翼をはためかせて空へと上っていく。
少しすれば瑛琳の水が上空から降り注ぎ辺りを濡らし始めた。
頬に当たる雨に心地よさを感じながら注意深く周囲の様子を窺う。
「魔物の姿がない。」
「…目的を果たしたってことかよ。」
千羅の言葉に苛立ちながら貴未が呟く。
カルサは物言わず再び足を動かし先へと進んだ。
崩れた塀、薙ぎ倒された木、何かがあったことは見て分かる。
何かが。
奥歯に力を込めたときカルサの視界の端に人影を見付けた。
「カルサ?」
慌てて駆け寄るカルサに付いていけばその先に兵士が倒れているのを見付ける。
「おい、しっかりしろ!おい!」
近くで声をかけても兵士は何の反応も示さず、脱力した身体を投げ出したままだった。
追ってきた千羅が兵士の首もとに触れて脈を確認する。
カルサに視線を向ければ、申し訳なさそうに短く首を横に振って状況を伝えた。



