「覚えてる?あの頃のカルサトルナスは今とは違って神官にも慣れない程幼い皇子だった。」
声もまだ高さを持っていてあどけない笑顔を見せてくれた、少年だったカルサトルナス。
今でこそ姿形が変わり、すっかり大人の青年となって逞しさを身に付けているが当時はまだ幼かったのだ。
そんな彼に一体何が出来たというのだろうか。
「カルサトルナスも…必要以上に自分を縛り付けているのよ。」
「委員会のこと、カルサトルナスに教えてあげればいいんじゃない?」
マチェリラのその言葉に一度目を逸らすと、圭は短いため息と共に再び視線を合わせた。
ため息に似た、それは口にすることへの決意の息継ぎだったのかもしれない。
「あの子が望むかしら。それに…永の力を借りるのであれば彼女をここに連れてこないといけない。その時はきっとすべてが終わった後になるわ。カルサトルナスはきっと…。」
「物騒なことを仰らないで頂きたい。」
刺すように鋭い語気で二人の会話に言葉が加わる。
気配は感じていなかった、それは殺気でなかったから油断していたのだろうか。
しかし振り向いて確認した声の主は言葉同様に強い力をその目に宿して睨むように見つめていたのだ。
「…瑛琳。」
「申し訳ありませんがお話を聞かせて頂きました。最後のお言葉、例え胸の内で騒がれても口には出されませんよう、私から強くお願い申し上げます。」
いつから聞いていたのだろうか、最後の言葉と主張する辺りに譲れない思いが見えてくる。
その視線の先は圭とマチェリラ、二人に等しく向けられていた。
「そうね、ごめんなさい。軽率だったわ。」
視線を逸らすことなくすぐに謝罪をいれたのは圭だがマチェリラは瑛琳を見つめたまま違う言葉を口にする。
声もまだ高さを持っていてあどけない笑顔を見せてくれた、少年だったカルサトルナス。
今でこそ姿形が変わり、すっかり大人の青年となって逞しさを身に付けているが当時はまだ幼かったのだ。
そんな彼に一体何が出来たというのだろうか。
「カルサトルナスも…必要以上に自分を縛り付けているのよ。」
「委員会のこと、カルサトルナスに教えてあげればいいんじゃない?」
マチェリラのその言葉に一度目を逸らすと、圭は短いため息と共に再び視線を合わせた。
ため息に似た、それは口にすることへの決意の息継ぎだったのかもしれない。
「あの子が望むかしら。それに…永の力を借りるのであれば彼女をここに連れてこないといけない。その時はきっとすべてが終わった後になるわ。カルサトルナスはきっと…。」
「物騒なことを仰らないで頂きたい。」
刺すように鋭い語気で二人の会話に言葉が加わる。
気配は感じていなかった、それは殺気でなかったから油断していたのだろうか。
しかし振り向いて確認した声の主は言葉同様に強い力をその目に宿して睨むように見つめていたのだ。
「…瑛琳。」
「申し訳ありませんがお話を聞かせて頂きました。最後のお言葉、例え胸の内で騒がれても口には出されませんよう、私から強くお願い申し上げます。」
いつから聞いていたのだろうか、最後の言葉と主張する辺りに譲れない思いが見えてくる。
その視線の先は圭とマチェリラ、二人に等しく向けられていた。
「そうね、ごめんなさい。軽率だったわ。」
視線を逸らすことなくすぐに謝罪をいれたのは圭だがマチェリラは瑛琳を見つめたまま違う言葉を口にする。



