誰よりも最初にロワーヌに声をかけたのは環明であり、誰よりも彼女に興味を持ったのもそうだ。素っ気なく返されていても環明は決して諦めなかった。
距離を置く者が多い中で誰の目も気にせずに関わろうとする姿勢、その明るさや懸命さに次第にロワーヌも心を開いていく。
周りの目もある環境の中で生まれた二人の友情はかけがえのない何よりの絆となり二人を支えていた。
いつしかそこに沙更陣も加わりロワーヌと沙更陣は特別な感情で結ばれたのだ。驚いた周囲も次第に二人を祝福した。
二人がお似合いであると皆で拍手をしたその時のことはカルサは今でもよく覚えている。
カルサがロワーヌの笑顔を見たのは後にも先にもその時だけだったのだ。
「あの戴冠式の事件の後、どれくらい月日が流れたか分からないけど…ちょうどこの庭を歩いていたら環明の声がしたんだ。」
「環明の声?」
沙更陣が頷く。どこかで聞いたような話にカルサは疑問符を浮かべた。
「あの祠の前辺りだったよ。」
沙更陣の視線は魔界の花が咲くあの祠の方に向けられている。
そういえば太古の時代、植物の力を司る沙更陣がロワーヌの為に木々や花で作った祠の前で三人はいつも楽しそうに過ごしていた。
闇のように深い色の日傘をさして全身に陰を作りながらも光の中にいようとするロワーヌの姿が不思議で仕方がなかった覚えがある。
今ならその気持ちは少し分かる気がした。
当時ロワーヌの姿に首を傾げる者たちは奇妙だ滑稽だと囁いていたが、三人はそれを気にも止めていない。
それが煽るときもあったが自分たちの思いを貫いていたと思い出した。
「何気無く花たちを見ながら歩いていると…女の人が子供は無事だ、安心しろと囁いてきた。信頼出来る人に預けたから大丈夫だって。」
距離を置く者が多い中で誰の目も気にせずに関わろうとする姿勢、その明るさや懸命さに次第にロワーヌも心を開いていく。
周りの目もある環境の中で生まれた二人の友情はかけがえのない何よりの絆となり二人を支えていた。
いつしかそこに沙更陣も加わりロワーヌと沙更陣は特別な感情で結ばれたのだ。驚いた周囲も次第に二人を祝福した。
二人がお似合いであると皆で拍手をしたその時のことはカルサは今でもよく覚えている。
カルサがロワーヌの笑顔を見たのは後にも先にもその時だけだったのだ。
「あの戴冠式の事件の後、どれくらい月日が流れたか分からないけど…ちょうどこの庭を歩いていたら環明の声がしたんだ。」
「環明の声?」
沙更陣が頷く。どこかで聞いたような話にカルサは疑問符を浮かべた。
「あの祠の前辺りだったよ。」
沙更陣の視線は魔界の花が咲くあの祠の方に向けられている。
そういえば太古の時代、植物の力を司る沙更陣がロワーヌの為に木々や花で作った祠の前で三人はいつも楽しそうに過ごしていた。
闇のように深い色の日傘をさして全身に陰を作りながらも光の中にいようとするロワーヌの姿が不思議で仕方がなかった覚えがある。
今ならその気持ちは少し分かる気がした。
当時ロワーヌの姿に首を傾げる者たちは奇妙だ滑稽だと囁いていたが、三人はそれを気にも止めていない。
それが煽るときもあったが自分たちの思いを貫いていたと思い出した。
「何気無く花たちを見ながら歩いていると…女の人が子供は無事だ、安心しろと囁いてきた。信頼出来る人に預けたから大丈夫だって。」



