「ロワーヌっ!!!!」
この腕の中にいたのはほんの僅かな時間だった、それでも味わってしまった幸せが沁みついて離れない。
もう二度とあんな思いはしたくないという願いが強い衝動となって沙更陣を突き動かしていくのだ。
やがて沙更陣はなだれ込むように宮殿内にある一室に入り、部屋の中央にある大きな石造りの鉢に駆け寄った。
水が張ったその鉢は小さい部屋だからという事を差し置いても確かな存在感がある。
「玲蘭華たちの居場所は…っ?」
落ち着く暇もなくそう叫べば水はゆらりと波紋を描いてその形をゆっくりと変化させていった。
いくつかの模様を水面上に映し、次第にどこかの景色へと映像を変えていく。
そこに映っていたのはヴィアルアイと戦う玲蘭華とジンロの姿、そしてロワーヌが参戦したところだった。
一体それがどの場所かは分からない。
しかしかじりつくように水面を見続けていると答えが出てきた。
「千羅…瑛琳?…っカルサトルナス!!?」
瑛琳が兵士たちを守り、千羅は何かを目指して歩いているようだった。その何かが剣で胸を貫かれたカルサだったのだ。
その剣には見覚えがある。
かつてヴィアルアイが腰に携えていた愛用の剣だと沙更陣が気付くのにそう時間はかからなかった。
「そんな…。」
血の気が引くとはまさにこのことだ。
ヴィアルアイは自らの剣でカルサの胸を突き刺したのだと分かった瞬間、沙更陣はその場に座り込んでしまった。
また繰り返されるのか。
また繰り返してしまったのか。
自分だけがまた取り残されてしまったのか。
この腕の中にいたのはほんの僅かな時間だった、それでも味わってしまった幸せが沁みついて離れない。
もう二度とあんな思いはしたくないという願いが強い衝動となって沙更陣を突き動かしていくのだ。
やがて沙更陣はなだれ込むように宮殿内にある一室に入り、部屋の中央にある大きな石造りの鉢に駆け寄った。
水が張ったその鉢は小さい部屋だからという事を差し置いても確かな存在感がある。
「玲蘭華たちの居場所は…っ?」
落ち着く暇もなくそう叫べば水はゆらりと波紋を描いてその形をゆっくりと変化させていった。
いくつかの模様を水面上に映し、次第にどこかの景色へと映像を変えていく。
そこに映っていたのはヴィアルアイと戦う玲蘭華とジンロの姿、そしてロワーヌが参戦したところだった。
一体それがどの場所かは分からない。
しかしかじりつくように水面を見続けていると答えが出てきた。
「千羅…瑛琳?…っカルサトルナス!!?」
瑛琳が兵士たちを守り、千羅は何かを目指して歩いているようだった。その何かが剣で胸を貫かれたカルサだったのだ。
その剣には見覚えがある。
かつてヴィアルアイが腰に携えていた愛用の剣だと沙更陣が気付くのにそう時間はかからなかった。
「そんな…。」
血の気が引くとはまさにこのことだ。
ヴィアルアイは自らの剣でカルサの胸を突き刺したのだと分かった瞬間、沙更陣はその場に座り込んでしまった。
また繰り返されるのか。
また繰り返してしまったのか。
自分だけがまた取り残されてしまったのか。



