さっきまで確かに捕まえていたロワーヌの姿は腕の中にも視界の中にもどこにもない。顔を上げて辺りを見回してみても見付けられる気がせず不安に駆られた。
「ロワーヌ!」
空しく沙更陣の声だけが穏やかな空気に吸い込まれていく。
「ロワーヌ!ロワーヌ!!」
何度叫んでもどれだけ声を張り上げても彼女は応えなかった。宮殿の中いくら探してもロワーヌの姿はどこにも見つからない。
なぜ消えた。
自分の中で生まれた疑問が全身を縛り付ける。ふと頭によぎった考えが不安を煽り沙更陣は勢いよく駆け出して来た道を戻った。
思いきり手を振りながら走って走って、謁見の間に辿り着いた瞬間に彼女たちの名を叫ぶ。
「玲蘭華!ジンロ!」
しかしそこには誰の姿もなく、もちろん反応もなかった。
「玲蘭華!…っジンロ!!」
外へ飛び出して叫んでみても同じ、そこに人の気配さえも感じられず動揺から沙更陣の呼吸が荒くなる。
身体中の体温が奪われていくような感覚に正常な判断が出来なくなっていた。
「玲蘭華!!ジンロ!!…っロワーヌ!!!ヴィアルアイ!!」
声が裏返り続けても構わない程に心が誰かを求めて破裂しそうだ。
沙更陣はまた彷徨うように走りながら彼らの名前を叫び続けた、どこまで行っても空しく聞こえるのは自分の情けない叫び声だけだ。
また繰り返すのか。
その思いが身体中を支配して涙が溢れてきた。
「ロワーヌ!」
空しく沙更陣の声だけが穏やかな空気に吸い込まれていく。
「ロワーヌ!ロワーヌ!!」
何度叫んでもどれだけ声を張り上げても彼女は応えなかった。宮殿の中いくら探してもロワーヌの姿はどこにも見つからない。
なぜ消えた。
自分の中で生まれた疑問が全身を縛り付ける。ふと頭によぎった考えが不安を煽り沙更陣は勢いよく駆け出して来た道を戻った。
思いきり手を振りながら走って走って、謁見の間に辿り着いた瞬間に彼女たちの名を叫ぶ。
「玲蘭華!ジンロ!」
しかしそこには誰の姿もなく、もちろん反応もなかった。
「玲蘭華!…っジンロ!!」
外へ飛び出して叫んでみても同じ、そこに人の気配さえも感じられず動揺から沙更陣の呼吸が荒くなる。
身体中の体温が奪われていくような感覚に正常な判断が出来なくなっていた。
「玲蘭華!!ジンロ!!…っロワーヌ!!!ヴィアルアイ!!」
声が裏返り続けても構わない程に心が誰かを求めて破裂しそうだ。
沙更陣はまた彷徨うように走りながら彼らの名前を叫び続けた、どこまで行っても空しく聞こえるのは自分の情けない叫び声だけだ。
また繰り返すのか。
その思いが身体中を支配して涙が溢れてきた。



