右手に伝わる鼓動、残酷なほどに生きようと動いているのが分かる。
身体から突き上げる生命の証。
この一音にも数えきれない人の命が刻まれているのだ、それがこの身体に深く刻まれた事だった。
この振動を否定することは誰にも出来ない。
「貴方の信念は強い。…私はここから動けませんが、ちゃんと見守っていますからね。」
いつものように変わらない笑顔でテスタは見送りの言葉を送った。
それはきっと子供を送りだす親の気分にも近いだろう。
あの時、姿が違えるとはいえまだ小さかった少年は立派な青年となって横に立っているのだ。
テスタがその目を見上げるほどに。
「何かあった時、頼れる人には頼りなさい。」
どこかで聞いたことがあるような口調にカルサは思わず笑ってしまった。
いつもそうだ、太古の国の神官や関係者はいつもカルサを子供扱いしてくる。
「俺には一体何人の保護者がいるんだ。」
自虐の意味も込めて呟けば苦笑いがついてきた。
そんなに自分は危なかしいのかと情けなくて溜め息が出るほどだ。
少し拗ねたような姿にテスタは微笑む。
あの頃の幼い仕草が重なって可愛らしく見えてしまうのは仕方がないことだ。
そしてその瞬間にあの頃の記憶が顔を出した。
それは遠い昔の記憶。
「皇子の貴方は頭も良く、力も強かった。王の子であるという意識が強かったんでしょうね。」
身体から突き上げる生命の証。
この一音にも数えきれない人の命が刻まれているのだ、それがこの身体に深く刻まれた事だった。
この振動を否定することは誰にも出来ない。
「貴方の信念は強い。…私はここから動けませんが、ちゃんと見守っていますからね。」
いつものように変わらない笑顔でテスタは見送りの言葉を送った。
それはきっと子供を送りだす親の気分にも近いだろう。
あの時、姿が違えるとはいえまだ小さかった少年は立派な青年となって横に立っているのだ。
テスタがその目を見上げるほどに。
「何かあった時、頼れる人には頼りなさい。」
どこかで聞いたことがあるような口調にカルサは思わず笑ってしまった。
いつもそうだ、太古の国の神官や関係者はいつもカルサを子供扱いしてくる。
「俺には一体何人の保護者がいるんだ。」
自虐の意味も込めて呟けば苦笑いがついてきた。
そんなに自分は危なかしいのかと情けなくて溜め息が出るほどだ。
少し拗ねたような姿にテスタは微笑む。
あの頃の幼い仕草が重なって可愛らしく見えてしまうのは仕方がないことだ。
そしてその瞬間にあの頃の記憶が顔を出した。
それは遠い昔の記憶。
「皇子の貴方は頭も良く、力も強かった。王の子であるという意識が強かったんでしょうね。」



