「もうこれ以上何も失うつもりはない。未来へ繋がるようにこの国にも出来る全てを尽くしていく。」
カルサの声が変わった。
今までとは違い少し清々しい表情にも見える。カルサは微笑み千羅に答えた。
「俺にしか出来ないことだ。」
「その通りです。」
千羅は微笑み返すことで答え、それを合図にカルサは再び歩き始める。
どうにか消化しにくい思いに折り合いをつけたカルサはまた前を向いてくれた。粘り強く、その本当の願いは彼に届いているのだろうか。
おそらく届いている筈だ、後ろで漏れた安堵の溜め息にカルサは気付いていなかった。千羅の切ない思いはなんら変わっていない。自分を諦めないでほしいという願いだ。
崩れ落ちそうな身体を気力だけで持ち直して歩き出す。今でこそ落ち着いたものの、まだ余韻で震えていた。
『どうしたの?』
ふと頭の中に瑛琳の声が響いた。幻聴だろうか。それでも自分の異変に気付いて心配してくれているように感じた。
しっかりしろと自分を強く諭す。
カルサから目を離す訳にはいかない、今だけじゃなくそれはこれからもずっと続いていくだろう。カルサを守らなければいけない。それが自分の役割なのだと悟り、新たな決意をして前を向いた。
それと共に生まれた可能性がある。
ヴィアルアイの目的の一つはまさか。
目の前を歩くカルサの背中を見ていた千羅の拳に力が入り、その強い思いを握りしめる。やりきれない思いを全て糧にして全力で守っていくと強く心に決めた。
「お前、闘志むき出しだぞ?どうしたんだ?」
背後で気合いの入っている千羅に話しかけた。その声は明るく、まるでからかうような様子に千羅は心のどこかで安心を得る。
「宣戦布告ですよ。私が相手になるという、ね。」
「誰に。」
「さあ?」
カルサの声が変わった。
今までとは違い少し清々しい表情にも見える。カルサは微笑み千羅に答えた。
「俺にしか出来ないことだ。」
「その通りです。」
千羅は微笑み返すことで答え、それを合図にカルサは再び歩き始める。
どうにか消化しにくい思いに折り合いをつけたカルサはまた前を向いてくれた。粘り強く、その本当の願いは彼に届いているのだろうか。
おそらく届いている筈だ、後ろで漏れた安堵の溜め息にカルサは気付いていなかった。千羅の切ない思いはなんら変わっていない。自分を諦めないでほしいという願いだ。
崩れ落ちそうな身体を気力だけで持ち直して歩き出す。今でこそ落ち着いたものの、まだ余韻で震えていた。
『どうしたの?』
ふと頭の中に瑛琳の声が響いた。幻聴だろうか。それでも自分の異変に気付いて心配してくれているように感じた。
しっかりしろと自分を強く諭す。
カルサから目を離す訳にはいかない、今だけじゃなくそれはこれからもずっと続いていくだろう。カルサを守らなければいけない。それが自分の役割なのだと悟り、新たな決意をして前を向いた。
それと共に生まれた可能性がある。
ヴィアルアイの目的の一つはまさか。
目の前を歩くカルサの背中を見ていた千羅の拳に力が入り、その強い思いを握りしめる。やりきれない思いを全て糧にして全力で守っていくと強く心に決めた。
「お前、闘志むき出しだぞ?どうしたんだ?」
背後で気合いの入っている千羅に話しかけた。その声は明るく、まるでからかうような様子に千羅は心のどこかで安心を得る。
「宣戦布告ですよ。私が相手になるという、ね。」
「誰に。」
「さあ?」



