あまりの話の内容にハワードは手で頭を支える。いくら頭のキレがいいと評判のハワードでもまったく意味が分からない。まだまだ足りなさすぎるのだ。
「深く聞いても?」
貴未は頷く。しかしその前に伝えなければいけないことがあると居住まいを正した。
「ここからが知らなくてもいい事です。俺も…聞いた話なので当事者ではありません。でも深く関わっていることは事実です。」
ハワードは短く、何度も頷く。
「貴方に話す私を許してください。」
「私が願った事だ、貴未。頼む。」
近くにマチェリラがいるのを感じた。貴未は心の中で彼女に一言謝り、口を開く。
「話は、遠い過去にまで遡ります。」
頭の中はまるで嵐のように目まぐるしい。頭の中というより感情が、といった方が正しいのだろうか。しかし気持ちはどこか落ち着いていた。
「サルスを知らないか?」
廊下で端に避け頭を下げる女官に声をかけた。
「はい。殿下は龍の間で負傷兵を集めた会議に出席されています。」
「龍の間?…ああ、あれか。」
下げたままの女官の頭の先を見つめながらカルサは少し前のサルスとの会話を思い出す。確かにそんな話をしていた、詳しくは聞けなかったがすぐにでも動く手筈をつけていたのかと理解した。
「恐れながら陛下。」
「何だ?」
「負傷兵を対象とした会議が終わり次第に大広間で大規模な話し合いの場を設けられると伺っております。ハワード大臣をお呼びするようにと仰せつかりました。」
ハワードが言っていたことはこのことだったのかと掴みカルサは目を細める。つまりカルサは一つの会議ではなく複数の場の開催を把握していなかったということだ。
「深く聞いても?」
貴未は頷く。しかしその前に伝えなければいけないことがあると居住まいを正した。
「ここからが知らなくてもいい事です。俺も…聞いた話なので当事者ではありません。でも深く関わっていることは事実です。」
ハワードは短く、何度も頷く。
「貴方に話す私を許してください。」
「私が願った事だ、貴未。頼む。」
近くにマチェリラがいるのを感じた。貴未は心の中で彼女に一言謝り、口を開く。
「話は、遠い過去にまで遡ります。」
頭の中はまるで嵐のように目まぐるしい。頭の中というより感情が、といった方が正しいのだろうか。しかし気持ちはどこか落ち着いていた。
「サルスを知らないか?」
廊下で端に避け頭を下げる女官に声をかけた。
「はい。殿下は龍の間で負傷兵を集めた会議に出席されています。」
「龍の間?…ああ、あれか。」
下げたままの女官の頭の先を見つめながらカルサは少し前のサルスとの会話を思い出す。確かにそんな話をしていた、詳しくは聞けなかったがすぐにでも動く手筈をつけていたのかと理解した。
「恐れながら陛下。」
「何だ?」
「負傷兵を対象とした会議が終わり次第に大広間で大規模な話し合いの場を設けられると伺っております。ハワード大臣をお呼びするようにと仰せつかりました。」
ハワードが言っていたことはこのことだったのかと掴みカルサは目を細める。つまりカルサは一つの会議ではなく複数の場の開催を把握していなかったということだ。



