「日向様はオフカルスの第二皇子。カルサトルナス様の弟君でございます。」
「弟!?」
レプリカの答えを受けて千羅はすぐにカルサの方を見た。開いた口が塞がらない、何か言おうとしても声にならない、言葉に出来ないほど衝撃が強かった。
日向はカルサの弟。
その記憶が皆から消されていた。その必要性、そうする理由、そして誰が行なったかは安易に予想が付く。
カルサはただ拳を強く握り締めることで今の沸騰した感情を抑えようとしていた。記憶を消してしまう位ならばどうして日向をここへ導いたのだろうか。いや、その理由も簡単な事だ。沸き上がる感情は心も身体も暗闇に染め上げてしまいそう。身体を揺さ振る程の怒りが二人から滲み出てくる。
「なんだ、じゃあ弟思いのいい兄ちゃんだったって事か。」
闇を一瞬にして裂く不思議な力を持った声が響いた。次の瞬間、カルサと千羅の肩にずっしりとした体重がのしかかる。二人の間に割って入るようにして、見慣れた姿が現れたのだ。
「だろ?」
笑顔で三人に同意を求める人物にそこにいた全員は一斉に声をあげて名を叫んだ。
「貴未(さん)!?」
「ようよう、ただいま~!」
さっきまでの空気を全く気にする様子もなく貴未は元気良く立ち上がった。いつもと変わらぬ笑みで周りを自分の調子に引き込んでいく。
「話し込んでるみたいじゃないの?よ、レプリカ。調子はどう?」
「え?あ、はい。大丈夫です。」
「なんか奇跡が起きたんだって?凄いねー良かった良かった!」
手をひらひらさせながら高らかに笑う貴未に誰もが大きな口を開けたまま圧倒された。急に話をふられて戸惑いながらも答えたレプリカは瞬きが多く重なる。
「降って湧いたように出てくるな、貴未。」
「注意力散漫!いつものあんたらなら気付いたでしょうに、陛下?あ、皇子のがいい?」
痛い所を突かれ己のいたらなさにそれぞれが静かに反省した。貴未の登場でさっきまでの空気が嘘のように部屋の中が明るくなっている。それは貴未に感謝しなくてはいけない。
「弟!?」
レプリカの答えを受けて千羅はすぐにカルサの方を見た。開いた口が塞がらない、何か言おうとしても声にならない、言葉に出来ないほど衝撃が強かった。
日向はカルサの弟。
その記憶が皆から消されていた。その必要性、そうする理由、そして誰が行なったかは安易に予想が付く。
カルサはただ拳を強く握り締めることで今の沸騰した感情を抑えようとしていた。記憶を消してしまう位ならばどうして日向をここへ導いたのだろうか。いや、その理由も簡単な事だ。沸き上がる感情は心も身体も暗闇に染め上げてしまいそう。身体を揺さ振る程の怒りが二人から滲み出てくる。
「なんだ、じゃあ弟思いのいい兄ちゃんだったって事か。」
闇を一瞬にして裂く不思議な力を持った声が響いた。次の瞬間、カルサと千羅の肩にずっしりとした体重がのしかかる。二人の間に割って入るようにして、見慣れた姿が現れたのだ。
「だろ?」
笑顔で三人に同意を求める人物にそこにいた全員は一斉に声をあげて名を叫んだ。
「貴未(さん)!?」
「ようよう、ただいま~!」
さっきまでの空気を全く気にする様子もなく貴未は元気良く立ち上がった。いつもと変わらぬ笑みで周りを自分の調子に引き込んでいく。
「話し込んでるみたいじゃないの?よ、レプリカ。調子はどう?」
「え?あ、はい。大丈夫です。」
「なんか奇跡が起きたんだって?凄いねー良かった良かった!」
手をひらひらさせながら高らかに笑う貴未に誰もが大きな口を開けたまま圧倒された。急に話をふられて戸惑いながらも答えたレプリカは瞬きが多く重なる。
「降って湧いたように出てくるな、貴未。」
「注意力散漫!いつものあんたらなら気付いたでしょうに、陛下?あ、皇子のがいい?」
痛い所を突かれ己のいたらなさにそれぞれが静かに反省した。貴未の登場でさっきまでの空気が嘘のように部屋の中が明るくなっている。それは貴未に感謝しなくてはいけない。



