「悪い、話を止めて。それでリュナはどうしたって?」
カルサは頷き話を戻した。
「リュナは自分の事を何も知らない。だからレプリカに話を聞くことにして、彼女が向かったという民の部屋に行った。」
「民の部屋に?」
「レプリカはその時すでに負傷していたんだろうな。リュナは手当てをする為に行かせた様なことを言っていた。その時は多分、自分で歩けたんだろう。」
含むような言い方をするカルサに貴未は目を細めて表情でその意味を尋ねた。
「レプリカは今、重症患者の部屋で治療を受けている。意識はまだ戻っていない。…話を戻すぞ。」
目を大きく、何か言おうとした口が開いて静かに閉じていく。貴未が受けた衝撃を感じながらそれ以上は告げず、カルサは話を戻すことにした。
取り乱した状態のリュナでは戦力にならないと判断し、カルサは彼女が後を追ってきている気配を感じながら先に民の部屋へと向かっていた。近付くにつれて漂う緊迫した気配に眉を寄せる、民の部屋付近は既に戦場と化していたのだ。
自分自身の存在に不安と疑問がよぎる、もしかしたら自分が原因で争いが起こり襲撃をかけてきたのではないかと思うと胸が抉られそうだった。
「陛下!」
カルサを見付けた兵士が駆け寄りその様子で尋常ではない状態を物語る。カルサは一度足を止めて兵士の言葉を待った。
「どうした?」
「大変です、民の部屋に魔物が集中し始めました!」
部屋には結界が張っており外で兵士が交戦していると続ける。どうしても人数が間に合わず、応援を呼ぶために自分が派遣されたと兵士は言った。
「死傷者は…増えるばかりです!」
カルサの目が大きく開く。目を強く閉じて、重たい瞼をゆっくりと開いた。
カルサは頷き話を戻した。
「リュナは自分の事を何も知らない。だからレプリカに話を聞くことにして、彼女が向かったという民の部屋に行った。」
「民の部屋に?」
「レプリカはその時すでに負傷していたんだろうな。リュナは手当てをする為に行かせた様なことを言っていた。その時は多分、自分で歩けたんだろう。」
含むような言い方をするカルサに貴未は目を細めて表情でその意味を尋ねた。
「レプリカは今、重症患者の部屋で治療を受けている。意識はまだ戻っていない。…話を戻すぞ。」
目を大きく、何か言おうとした口が開いて静かに閉じていく。貴未が受けた衝撃を感じながらそれ以上は告げず、カルサは話を戻すことにした。
取り乱した状態のリュナでは戦力にならないと判断し、カルサは彼女が後を追ってきている気配を感じながら先に民の部屋へと向かっていた。近付くにつれて漂う緊迫した気配に眉を寄せる、民の部屋付近は既に戦場と化していたのだ。
自分自身の存在に不安と疑問がよぎる、もしかしたら自分が原因で争いが起こり襲撃をかけてきたのではないかと思うと胸が抉られそうだった。
「陛下!」
カルサを見付けた兵士が駆け寄りその様子で尋常ではない状態を物語る。カルサは一度足を止めて兵士の言葉を待った。
「どうした?」
「大変です、民の部屋に魔物が集中し始めました!」
部屋には結界が張っており外で兵士が交戦していると続ける。どうしても人数が間に合わず、応援を呼ぶために自分が派遣されたと兵士は言った。
「死傷者は…増えるばかりです!」
カルサの目が大きく開く。目を強く閉じて、重たい瞼をゆっくりと開いた。



