「俺を捕えようとした黒い光と、ロワーヌを守ろうとした白い光さ。昔あったんだよ。」
「どういう事だ?」
カルサが身体を寄せて問いかけた。貴未の表情が不安そうに歪むのは口にすることを躊躇っているからではなさそうだ。
「永の力は目に見える事があって、自分の意志とは反した時は黒い光をまとうんだよ。」
しかしそれは強く永の心が動いた時じゃないと反応はしない。永が心の底から強く思わないと表れないと貴未は続けた。特に小さかった頃によくあった現象で、マチェリラと再会した頃には全くといっていい程それが出る事はなかったという。
「だから俺を捕えようとした光が永で、それを嫌がっているのも分かったんだ。でも白い光は違う。」
次第に声に力が入っていく。貴未が何を考え不安を抱えているのか、それが周りには何となく伝わっていった。
「白い光は強く、永が強く強く願った時に現れる光。その力がロワーヌを守ったなんて…俺には分からない。」
最後の方は消えゆくような叫びになる。強くより強く願い永はロワーヌを守ろうとした、貴未にはそれが理解できなかった。自分たちを引き裂き、もしかしたら殺そうとさえしたかもしれない相手を守ることなんてあるのか。
大きな憤りのため息と共に頭を抱えて俯いてしまう、貴未は自分の位置が分からなくなってきた。
「ロワーヌは言うなれば被害者だ。別にあいつが事を起こし、世界を巻き込んで何かをしている訳ではない。永の真意は永にしか分からない。」
まるでそれは貴未にではなくカルサ自身が自分へ言い聞かせているように感じるのは気のせいだろうか。貴未はゆっくりと頭を上げてカルサの胸の内を探ろうとした。
しかし読めない心理はお互いだ様だと苦笑いをする。いくら考えたって本当のところは本人にしか分からないのだ。
「会いに行くしかないぞ、貴未。」
少しずつ目に力が戻っていく、貴未の迷いや不安は前へ進む事で断ち切ることにした。必ず永を取り戻す、その思いは変わらない。
「早く会いたいな。」
貴未に笑みが戻った。答えるようにカルサも微笑み、傍でマチェリラが笑った事に気付いた貴未は、マチェリラに向けても微笑んだ。
「どういう事だ?」
カルサが身体を寄せて問いかけた。貴未の表情が不安そうに歪むのは口にすることを躊躇っているからではなさそうだ。
「永の力は目に見える事があって、自分の意志とは反した時は黒い光をまとうんだよ。」
しかしそれは強く永の心が動いた時じゃないと反応はしない。永が心の底から強く思わないと表れないと貴未は続けた。特に小さかった頃によくあった現象で、マチェリラと再会した頃には全くといっていい程それが出る事はなかったという。
「だから俺を捕えようとした光が永で、それを嫌がっているのも分かったんだ。でも白い光は違う。」
次第に声に力が入っていく。貴未が何を考え不安を抱えているのか、それが周りには何となく伝わっていった。
「白い光は強く、永が強く強く願った時に現れる光。その力がロワーヌを守ったなんて…俺には分からない。」
最後の方は消えゆくような叫びになる。強くより強く願い永はロワーヌを守ろうとした、貴未にはそれが理解できなかった。自分たちを引き裂き、もしかしたら殺そうとさえしたかもしれない相手を守ることなんてあるのか。
大きな憤りのため息と共に頭を抱えて俯いてしまう、貴未は自分の位置が分からなくなってきた。
「ロワーヌは言うなれば被害者だ。別にあいつが事を起こし、世界を巻き込んで何かをしている訳ではない。永の真意は永にしか分からない。」
まるでそれは貴未にではなくカルサ自身が自分へ言い聞かせているように感じるのは気のせいだろうか。貴未はゆっくりと頭を上げてカルサの胸の内を探ろうとした。
しかし読めない心理はお互いだ様だと苦笑いをする。いくら考えたって本当のところは本人にしか分からないのだ。
「会いに行くしかないぞ、貴未。」
少しずつ目に力が戻っていく、貴未の迷いや不安は前へ進む事で断ち切ることにした。必ず永を取り戻す、その思いは変わらない。
「早く会いたいな。」
貴未に笑みが戻った。答えるようにカルサも微笑み、傍でマチェリラが笑った事に気付いた貴未は、マチェリラに向けても微笑んだ。



