「俺はオフカルスの…!」
カルサの声と同時にヴィアルアイの刄が下りてくる。カルサが構えた剣でさえも裂き、カルサの右肩から左脇腹まで刄は捕らえた。
まるで飛ばされるようにカルサの身体は流れ、叩きつけられるように地面に倒れる。俯せになった身体をゆっくりと起こし、カルサは再びその目にヴィアルアイを映した。
金色の瞳はずっと訴えていた。
「思い出せないのか!?何故…分からないっ!全て邪竜に食い尽くされたのか、貴方程の人が!」
その言葉にヴィアルアイの表情が歪んだ。何かを一瞬思い出したように、少し放心状態になるとまたカルサに視線を戻す。
彼の眼差しは変わる事無くヴィアルアイに向けられたままだ。
ヴィアルアイが手を動かそうとし更にカルサを傷つけようと構えた瞬間、カルサの前には千羅が盾になるように現れた。
「千羅。」
カルサが千羅の名を呼ぶ。まだ起き上がれないカルサの前に背を向けたまま両膝をつき、両手を広げて盾になる。肩が上下するくらい彼の息は上がっているのが見えた。
ヴィアルアイが一歩ずつ近づく、それでも彼は態勢を少しも変える事無く迎えるつもりでいる。千羅の視界にはヴィアルアイしかいない。
「千羅、逃げろ!」
カルサの絞りだした声を聞こえていないはずがない、しかし千羅には従うつもりはないのだ。ヴィアルアイが二人の目の前で足を止める。
もう赤い双眼には千羅しか映っていないように見え、カルサの中に恐怖の戦慄が走った。
「千羅!」
カルサの悲痛の叫びを受けて千羅は振り返らずに答える。強がりからか笑っていたことはヴィアルアイにしか見えなかった。
「皇子。…皇子が起き上がるまで、ここにいます。」
カルサの目が大きく開く。
カルサの声と同時にヴィアルアイの刄が下りてくる。カルサが構えた剣でさえも裂き、カルサの右肩から左脇腹まで刄は捕らえた。
まるで飛ばされるようにカルサの身体は流れ、叩きつけられるように地面に倒れる。俯せになった身体をゆっくりと起こし、カルサは再びその目にヴィアルアイを映した。
金色の瞳はずっと訴えていた。
「思い出せないのか!?何故…分からないっ!全て邪竜に食い尽くされたのか、貴方程の人が!」
その言葉にヴィアルアイの表情が歪んだ。何かを一瞬思い出したように、少し放心状態になるとまたカルサに視線を戻す。
彼の眼差しは変わる事無くヴィアルアイに向けられたままだ。
ヴィアルアイが手を動かそうとし更にカルサを傷つけようと構えた瞬間、カルサの前には千羅が盾になるように現れた。
「千羅。」
カルサが千羅の名を呼ぶ。まだ起き上がれないカルサの前に背を向けたまま両膝をつき、両手を広げて盾になる。肩が上下するくらい彼の息は上がっているのが見えた。
ヴィアルアイが一歩ずつ近づく、それでも彼は態勢を少しも変える事無く迎えるつもりでいる。千羅の視界にはヴィアルアイしかいない。
「千羅、逃げろ!」
カルサの絞りだした声を聞こえていないはずがない、しかし千羅には従うつもりはないのだ。ヴィアルアイが二人の目の前で足を止める。
もう赤い双眼には千羅しか映っていないように見え、カルサの中に恐怖の戦慄が走った。
「千羅!」
カルサの悲痛の叫びを受けて千羅は振り返らずに答える。強がりからか笑っていたことはヴィアルアイにしか見えなかった。
「皇子。…皇子が起き上がるまで、ここにいます。」
カルサの目が大きく開く。



