御劔 光の風3

「状況を見れば分かるよ。それに外でこれを拾った。」

貴未はズボンから取り出した物をカルサに渡す。カルサの手の中に転がる小さな石の欠片たち、それは白く鮮やかな光を放つ結界石だった。

「結界石が砕ける時は大元が砕けた時。だったよな、カルサ?」

「ああ。結界石の部屋ごと爆破されていた。」

「爆破!?」

いきなり知らされた事実に貴未の声は思わず大きくなった。壊された程度だと思っていたがまさかの爆破に目も大きく開く。

「現場に行ったのは全てが終わった後だ。何故そうなったのかは分かっていない。」

ため息混じりの声。確かにあの時カルサは爆発音に気付いていた。後手に回れないとすぐに動かなかった自分を悔やんで仕方がない。結局はどう動いても後追いでしかなかったのだ。

「聖はこうなる事を予測していた?まさかな。」

小さな声で貴未は自分に問いかける。それに反応を示したのは千羅だった。

「民の部屋の結界は結界石を通じて張っていたということでしょうが…自分の力だけで、あの襲撃に耐えぬき今尚残る結界を作れるなんて…並大抵の力じゃない。」

全ての視線が千羅に集まる。少し考えればわかる事実、しかし頭がそこまで働かなかった。

「本当は何者でしょう?」

カルサに投げかけられた疑問、黙り込み考えることでカルサは受けとめた。考えても答えは全て聖の心の中にある。

「昔、紅に聞いたことがあって…まあハッキリ言われた訳じゃないんだけどさ。どうやら母国ではそれなりの地位にいたみたいよ?」

「それなりの地位か。そうだな、そんな雰囲気は持っていた。…結界石はナルの管轄だ。おそらくナルの指示で紅が守っていた。その紅を聖が抱えて現れ、そして消えた。聖は結界石の爆破について何か知っている筈だ。」

カルサの呟きは重く沈むように空気い食い込んできた。導きだした可能性はおそらく高いだろう、それは皆の考えと同じだ。