「風神様!」
「リュナさん!」
下から歓声が起こり初めて頬を緩ませることが出来た、しかしそれも僅かな時間だ。
リュナが作った風の壁は何度目かの衝撃によって砕かれてしまう。
ぶつかっては切り裂かれ、また次がぶつかって切り裂かれるのを繰り返し壁が壊されたようだ。
それはつまり後ろからもどんどん魔物が押し寄せていることを意味している。
「来たぞ!戦闘態勢をとれ!」
手を下ろして少し上がりかけた息を正常に戻そうとしたのもつかの間、リュナは再び風の壁を作った。
それよりも先に入り込んだ魔物が控えていた兵士たちと対峙する。
「キリがないわ。」
防ぐべき場所はここだけではない。
リュナは少し視野を広げてもっと入り口にあたる城門、さらには城下まで見据えて風魔法を呼び起こした。
暴風が巻き起こった音がするとたちまちに風が魔物の行く手を阻む壁を作る。
一気に複数個所築いたことにより流石に疲労がのしかかってきた。
弾む呼吸、ふいに後ろから吹いた風に違和感を覚えてリュナは振り返る。
次第に視野に入ってくる姿は見覚えのない女性が一人、彼女に殺気はないが感じる雰囲気はどこか怪しい。
黒く長い緩やかな巻きのかかった髪を風に揺らし、およそ腰まであろう髪は彼女に独特の空気を漂わせた。
彼女の髪色に似た黒い柔らかそうな地面に広がるほど裾の長いドレスもそれを助けてリュナは思わず目を細める。
「誰?」
彼女は切なさに似た表情を浮かべて少しずつ距離を縮めてきた。
「リュナさん!」
下から歓声が起こり初めて頬を緩ませることが出来た、しかしそれも僅かな時間だ。
リュナが作った風の壁は何度目かの衝撃によって砕かれてしまう。
ぶつかっては切り裂かれ、また次がぶつかって切り裂かれるのを繰り返し壁が壊されたようだ。
それはつまり後ろからもどんどん魔物が押し寄せていることを意味している。
「来たぞ!戦闘態勢をとれ!」
手を下ろして少し上がりかけた息を正常に戻そうとしたのもつかの間、リュナは再び風の壁を作った。
それよりも先に入り込んだ魔物が控えていた兵士たちと対峙する。
「キリがないわ。」
防ぐべき場所はここだけではない。
リュナは少し視野を広げてもっと入り口にあたる城門、さらには城下まで見据えて風魔法を呼び起こした。
暴風が巻き起こった音がするとたちまちに風が魔物の行く手を阻む壁を作る。
一気に複数個所築いたことにより流石に疲労がのしかかってきた。
弾む呼吸、ふいに後ろから吹いた風に違和感を覚えてリュナは振り返る。
次第に視野に入ってくる姿は見覚えのない女性が一人、彼女に殺気はないが感じる雰囲気はどこか怪しい。
黒く長い緩やかな巻きのかかった髪を風に揺らし、およそ腰まであろう髪は彼女に独特の空気を漂わせた。
彼女の髪色に似た黒い柔らかそうな地面に広がるほど裾の長いドレスもそれを助けてリュナは思わず目を細める。
「誰?」
彼女は切なさに似た表情を浮かべて少しずつ距離を縮めてきた。



