「危なかったら…教えてくれますか?」
それ以外に言葉が浮かばず思うままを口にしてみた。
怒られるか呆れられるかはその時次第だ、変な覚悟はもう決まっている。
「はは!努力する。」
カルサから返されたのは初めて見せてくれた笑顔と距離感の近い会話だった。
不謹慎にも胸が弾み頬が赤く染まっていくのが分かる。
エプレットは同じ様に表情を緩ますとすぐに気を入れ直すように敬礼をした。
「宜しくお願いします。」
そして二人は早足で城壁を過ぎ城内へと戻っていく。
その頃、貴未はサルスと共に次々避難してくる民たちを誘導していた。
長く決して広くない地下道を歩ききった人々は疲れ果て広場に着くなり倒れる様子からは体力の限界が窺える。
懸命に介抱する女官も人数が多く配置されたちまちに民の部屋は人で満たされていった。
「サルス!聖が着いたぞ!」
貴未の声にサルスは反応し、すぐに貴未と聖の元へ駆け寄った。
「聖!」
サルスが待ちわびていた気持ちを出して右手を高らかに掲げた。
それに答えるように聖も駆け足で寄ってくる。
「すまん、待たせた。」
「いや、呼び立ててすまない。さっそくだが結界を頼む。
だいたいの状況を聞いていた聖はすぐに作業に取りかかることにした。
それ以外に言葉が浮かばず思うままを口にしてみた。
怒られるか呆れられるかはその時次第だ、変な覚悟はもう決まっている。
「はは!努力する。」
カルサから返されたのは初めて見せてくれた笑顔と距離感の近い会話だった。
不謹慎にも胸が弾み頬が赤く染まっていくのが分かる。
エプレットは同じ様に表情を緩ますとすぐに気を入れ直すように敬礼をした。
「宜しくお願いします。」
そして二人は早足で城壁を過ぎ城内へと戻っていく。
その頃、貴未はサルスと共に次々避難してくる民たちを誘導していた。
長く決して広くない地下道を歩ききった人々は疲れ果て広場に着くなり倒れる様子からは体力の限界が窺える。
懸命に介抱する女官も人数が多く配置されたちまちに民の部屋は人で満たされていった。
「サルス!聖が着いたぞ!」
貴未の声にサルスは反応し、すぐに貴未と聖の元へ駆け寄った。
「聖!」
サルスが待ちわびていた気持ちを出して右手を高らかに掲げた。
それに答えるように聖も駆け足で寄ってくる。
「すまん、待たせた。」
「いや、呼び立ててすまない。さっそくだが結界を頼む。
だいたいの状況を聞いていた聖はすぐに作業に取りかかることにした。



