「だから貴未、関係者でない貴方がカルサトルナスの名を知っていた事に驚いたのよ。」
苦笑いしながらマチェリラは続けて話した。
それにはさっきまで盛り上がっていた貴未も表情を曇らせる。
あの時カルサの名前を口にしただけでマチェリラも長も驚きと共に苦痛の表情を浮かべた、それは今でも憤りになる。
どうしてここまで縛られなければいけないのかと行き場のない怒りが込み上げてくる時もあったのだ。
「まさかこんなに仲が良いとはって?」
貴未はカルサの方を親指で示しながら明るくマチェリラに言ってみせた。
自分にとってカルサの存在とはそういうものだと、自信を持って言いたかったという子供じみた意地がここで発揮される。
全力でカルサを守ろうとする貴未の姿にマチェリラは微笑み、そうねと穏やかな声を出した。
貴未の存在はカルサにとって必要なものであることは間違いない。巻き込みたくはないと言ったカルサの気持ちを信じていく自信にも繋がった気がして嬉しかった。
「貴未、マチェリラ!」
少し離れていた所からカルサと千羅が駆け寄って来る。
「あ、行く?」
そう言って迎えたものの、二人の苦々しい表情が不安をかきたて状況が変わったことを伺わせた。
「何かあった?」
カルサと千羅の作る緊迫した状況に貴未とマチェリラも引き込まれて自然と問いかける。
「すぐに戻るぞ。国が危ない。」
「シードゥルサが?」
「どういう事なの?」
唐突な内容に貴未もマチェリラも詰め寄って答えを求めた。
「魔物の群れがシードゥルサに現れ広がっている。」
カルサの言葉に対し少し考えた後に表情を変えた。強い眼差し、戦士の顔つきになった貴未は短く告げる。
「戻ろう!」
カルサの頷きに貴未は手を差し出した。
全員がその行動の意味を理解し、そして貴未の腕を掴んで一斉にその場から姿を消した。
苦笑いしながらマチェリラは続けて話した。
それにはさっきまで盛り上がっていた貴未も表情を曇らせる。
あの時カルサの名前を口にしただけでマチェリラも長も驚きと共に苦痛の表情を浮かべた、それは今でも憤りになる。
どうしてここまで縛られなければいけないのかと行き場のない怒りが込み上げてくる時もあったのだ。
「まさかこんなに仲が良いとはって?」
貴未はカルサの方を親指で示しながら明るくマチェリラに言ってみせた。
自分にとってカルサの存在とはそういうものだと、自信を持って言いたかったという子供じみた意地がここで発揮される。
全力でカルサを守ろうとする貴未の姿にマチェリラは微笑み、そうねと穏やかな声を出した。
貴未の存在はカルサにとって必要なものであることは間違いない。巻き込みたくはないと言ったカルサの気持ちを信じていく自信にも繋がった気がして嬉しかった。
「貴未、マチェリラ!」
少し離れていた所からカルサと千羅が駆け寄って来る。
「あ、行く?」
そう言って迎えたものの、二人の苦々しい表情が不安をかきたて状況が変わったことを伺わせた。
「何かあった?」
カルサと千羅の作る緊迫した状況に貴未とマチェリラも引き込まれて自然と問いかける。
「すぐに戻るぞ。国が危ない。」
「シードゥルサが?」
「どういう事なの?」
唐突な内容に貴未もマチェリラも詰め寄って答えを求めた。
「魔物の群れがシードゥルサに現れ広がっている。」
カルサの言葉に対し少し考えた後に表情を変えた。強い眼差し、戦士の顔つきになった貴未は短く告げる。
「戻ろう!」
カルサの頷きに貴未は手を差し出した。
全員がその行動の意味を理解し、そして貴未の腕を掴んで一斉にその場から姿を消した。



