何を言われているのか分からず困惑したものの、すぐにその答えを見出したエプレットは姿勢を正した。
「君は打算的じゃないらしい。」
素直すぎる反応に口角を上げるとサルスは改めてエプレットの姿をその目に映す。
初々しい感覚、まっすぐな思い、サルスにはとうに失ってしまった物ばかりでエプレットは眩しく見えた。
あの時のナータックもそうだったのかもしれなかったが、次々に変わる側近に疑う眼差ししか向けられなかった自分自身を思い出して若さに苦笑いをする。
「いま置くその地位に執着があるのならしがみつくがいい。二度目はない。」
何の感情も含まない表情で告げられる言葉にエプレットも身が引き締まる。
「はい!」
その答えで分かる、エプレットはここに残ることを決めて腹を括ったのだ。
「…私は陛下を曇った目で見てしまっていたんですね。視野が狭くなることはナータックさんにも注意されていました。」
「恋愛のようなものだ。若さ故かも知れないが…私にも身に覚えはある。」
「殿下も、ですか?」
エプレットは明らかに恋愛の方の単語が強く引っかかって身を乗り出していた。
相変わらず分かりやすい反応に一瞬圧倒されるもすぐに吹きだしてサルスは声を出して笑う。
「あはは!そうだな、カルサ馬鹿だと言われたことがある。ハーブにだったかな。」
「…陛下のお姉様でいらっしゃる?」
肯定の意味を込めて頷くと、懐かしい記憶の断片に触れてサルスはくすぐったい気持ちになった。
「君は打算的じゃないらしい。」
素直すぎる反応に口角を上げるとサルスは改めてエプレットの姿をその目に映す。
初々しい感覚、まっすぐな思い、サルスにはとうに失ってしまった物ばかりでエプレットは眩しく見えた。
あの時のナータックもそうだったのかもしれなかったが、次々に変わる側近に疑う眼差ししか向けられなかった自分自身を思い出して若さに苦笑いをする。
「いま置くその地位に執着があるのならしがみつくがいい。二度目はない。」
何の感情も含まない表情で告げられる言葉にエプレットも身が引き締まる。
「はい!」
その答えで分かる、エプレットはここに残ることを決めて腹を括ったのだ。
「…私は陛下を曇った目で見てしまっていたんですね。視野が狭くなることはナータックさんにも注意されていました。」
「恋愛のようなものだ。若さ故かも知れないが…私にも身に覚えはある。」
「殿下も、ですか?」
エプレットは明らかに恋愛の方の単語が強く引っかかって身を乗り出していた。
相変わらず分かりやすい反応に一瞬圧倒されるもすぐに吹きだしてサルスは声を出して笑う。
「あはは!そうだな、カルサ馬鹿だと言われたことがある。ハーブにだったかな。」
「…陛下のお姉様でいらっしゃる?」
肯定の意味を込めて頷くと、懐かしい記憶の断片に触れてサルスはくすぐったい気持ちになった。



