「…それは俺に対する同情か?」
自分でも思うより低い声が出たとサルスは分かった。
目の前で我に返ったエプレットを見れば明白だ、しかし今はそんなことに構っていられない。
「俺が哀れだと、惨めだと思ったか。」
「い、いえ!そんなことは…。」
「何にせよ、いらん世話だ。」
乱暴に本を閉じるとエプレットが肩を震わせる。
怒りを感じているのだ、エプレットにもそう思わせてしまった自分自身にも腹が立つ。
「お前は今カルサ・トルナス国王陛下の側近としてここにいる。その立場を分かって上で発言した。その自覚はあるな?」
「はい。」
「ならばエプレット。今この場で君の任を解く。特殊部隊に戻り黒大寺聖の下に就け。」
突き刺すような眼差しはいつしか冷静さを伴い感情で物を言っていないことを思い知らされる。
サルスは本気だ、そう感じたエプレットは目を見開いたまま固まって動けなくなった。
「主人を信じられない側近など毒でしかない。期待していたが残念だったよ、ナータックの見る目も疑いたくなる。」
「そ…それは!私はナータックさんに殿下のお役に立つように教えられてきたのです!」
ナータックの名前が出た瞬間にエプレットは自分を取り戻しサルスに食らいついてきた。
ここだけは譲る訳にはいかない、そんな強い思いが彼の態度から伝わってくる。
「殿下のお力になりたい。それだけで私はここにいるんです!」
「ならば陛下のお力になることが私の為になると何故分からない。」
自分でも思うより低い声が出たとサルスは分かった。
目の前で我に返ったエプレットを見れば明白だ、しかし今はそんなことに構っていられない。
「俺が哀れだと、惨めだと思ったか。」
「い、いえ!そんなことは…。」
「何にせよ、いらん世話だ。」
乱暴に本を閉じるとエプレットが肩を震わせる。
怒りを感じているのだ、エプレットにもそう思わせてしまった自分自身にも腹が立つ。
「お前は今カルサ・トルナス国王陛下の側近としてここにいる。その立場を分かって上で発言した。その自覚はあるな?」
「はい。」
「ならばエプレット。今この場で君の任を解く。特殊部隊に戻り黒大寺聖の下に就け。」
突き刺すような眼差しはいつしか冷静さを伴い感情で物を言っていないことを思い知らされる。
サルスは本気だ、そう感じたエプレットは目を見開いたまま固まって動けなくなった。
「主人を信じられない側近など毒でしかない。期待していたが残念だったよ、ナータックの見る目も疑いたくなる。」
「そ…それは!私はナータックさんに殿下のお役に立つように教えられてきたのです!」
ナータックの名前が出た瞬間にエプレットは自分を取り戻しサルスに食らいついてきた。
ここだけは譲る訳にはいかない、そんな強い思いが彼の態度から伝わってくる。
「殿下のお力になりたい。それだけで私はここにいるんです!」
「ならば陛下のお力になることが私の為になると何故分からない。」



