「たまにはいいだろう?宜しく頼むよ。」
爽やかな笑顔を振りまいてサルスはまた聖に背を向けて本棚から資料を探し始めた。
やはり相当時間に余裕がないようだ。
カルサの身代わりをしていた時期ほどではないが忙しそうな姿に聖もため息が出る。
「任されたるわ。あんまり無理しなや?」
思わぬ優しい言葉にサルスは動きを止めて聖を見つめた。
「…驚いた。嬉しい言葉をありがとう。」
本心からの声だったのだろう、サルスの表情もそのまま驚きを隠せていない。
聖は肩をすくめるとエプレットの肩を叩いてそのまま執務室から出ていった。
その後ろ姿にサルスの表情が緩む、そしてまた活力を得て仕事に没頭するのだった。
賑やかな人物が居なくなった室内では静寂が腰を下ろす。
サルスと聖の会話はいつもの特に深い意味を持たない掛け合いのようなものだったが、まっすぐまじめに受け取ってしまったエプレットがそこにいた。
その表情は思いつめたように冴えないものだ。
「…聖隊長の言う通りです。」
突然降って湧いたような声にサルスは思わず振り返ってエプレットの方を見た。
そこには怒りとも取れる憤りの感情を抱えた目でサルスに訴える姿がある。
「殿下の方がずっと大変な思いをされているように私も思います。」
「エプレット?」
最初は何の話か分からず彼の名前を呼んでみたが、すぐに何を指しているのかが分かりサルスは納得の声をもらした。
爽やかな笑顔を振りまいてサルスはまた聖に背を向けて本棚から資料を探し始めた。
やはり相当時間に余裕がないようだ。
カルサの身代わりをしていた時期ほどではないが忙しそうな姿に聖もため息が出る。
「任されたるわ。あんまり無理しなや?」
思わぬ優しい言葉にサルスは動きを止めて聖を見つめた。
「…驚いた。嬉しい言葉をありがとう。」
本心からの声だったのだろう、サルスの表情もそのまま驚きを隠せていない。
聖は肩をすくめるとエプレットの肩を叩いてそのまま執務室から出ていった。
その後ろ姿にサルスの表情が緩む、そしてまた活力を得て仕事に没頭するのだった。
賑やかな人物が居なくなった室内では静寂が腰を下ろす。
サルスと聖の会話はいつもの特に深い意味を持たない掛け合いのようなものだったが、まっすぐまじめに受け取ってしまったエプレットがそこにいた。
その表情は思いつめたように冴えないものだ。
「…聖隊長の言う通りです。」
突然降って湧いたような声にサルスは思わず振り返ってエプレットの方を見た。
そこには怒りとも取れる憤りの感情を抱えた目でサルスに訴える姿がある。
「殿下の方がずっと大変な思いをされているように私も思います。」
「エプレット?」
最初は何の話か分からず彼の名前を呼んでみたが、すぐに何を指しているのかが分かりサルスは納得の声をもらした。



