御劔 光の風3

「マチェリラ、今きっと千羅が貴未に全てを話している。」

ここまで関わってしまった以上、貴未が全てを知ろうとするだろう。

カルサはそう続けた。

「オフカルスの事も…貴方の力のことも全て?」

カルサは頷く。

その表情はどこか淋しそうで、恥ずかしそうにも見えた。

自分の事を知られるのは嫌いだったのにと心の中で呟く。

「何かを守るには力が必要だ、マチェリラ。」

強い言葉、カルサの眼差しはマチェリラを捕らえて放さない。

マチェリラは自分の両手を眺め目を閉じた。

「私で役に立つことが?」

「ある。」

強い力を持った言葉、それがたとえ嘘であったとしても真実に変える力を持っている。

少なくともマチェリラ自身は信じたかった。

生かされた役割はここにあるのだと。

「身体を持って来いという事ね。」

カルサは小さく頷く。

貴未の所へ、そう言うとカルサは立ち上がり扉の方へと歩きだした。