触れてもいいと、もっと近付いても構わないとカルサに手を差し伸べられたようで胸が熱い。
涙を浮かべるリュナを見て微笑み、彼女の頭を撫でるとカルサは立ち上がった。
「会議に行ってくる。また後で感想を聞きにくるから。」
「ええ、待ってる。」
「じゃあな。」
カルサはリュナが答えたのを確認するとすぐに部屋を後にした。
足早に会議室に向かう道中でカルサは口の中で小さく呟く。
「布石は用意したぞ。」
宙に置き去りにされた言葉は確かに拾われてカルサの手元から離れていく。
側近が不在のカルサは一人でいることが多くなった。
しかしそれも間もなく終わる、明日の朝には新しい側近が配置され態勢が変わるのだ。
少しずつ状況は変化を繰り返して形を整えようとしていく、しかしそこにはカルサの求めるものがなかった。
希望はいつだって道を指差しその時を待ち構えているのに。
「カルサ!」
深い意識の中に迷い込みそうだったカルサの名前を親しげに呼ぶ声が引き留めた。
その声は遠くから彼を求めている。
涙を浮かべるリュナを見て微笑み、彼女の頭を撫でるとカルサは立ち上がった。
「会議に行ってくる。また後で感想を聞きにくるから。」
「ええ、待ってる。」
「じゃあな。」
カルサはリュナが答えたのを確認するとすぐに部屋を後にした。
足早に会議室に向かう道中でカルサは口の中で小さく呟く。
「布石は用意したぞ。」
宙に置き去りにされた言葉は確かに拾われてカルサの手元から離れていく。
側近が不在のカルサは一人でいることが多くなった。
しかしそれも間もなく終わる、明日の朝には新しい側近が配置され態勢が変わるのだ。
少しずつ状況は変化を繰り返して形を整えようとしていく、しかしそこにはカルサの求めるものがなかった。
希望はいつだって道を指差しその時を待ち構えているのに。
「カルサ!」
深い意識の中に迷い込みそうだったカルサの名前を親しげに呼ぶ声が引き留めた。
その声は遠くから彼を求めている。



