心温まる幸せな風景を見て、いま貴未は何を思っているのだろう。
日向は心配な面持ちで前を歩く貴未を見ていた。
カリオに着いてからは会話らしい会話はまだ出来ていない。
傍で見ているだけだったが、貴未がいま混乱の中にいることは十分すぎるほどに伝わってきていた。
やがて公園らしき門が見え長は鉄格子の戸を開けて二人を招き入れる。
綺麗に整備された美しい景色が彼らを迎え入れ広い空間の中へ足を踏み出した。
そこには等間隔に並ぶ円柱の石がいくつもあり、これがきっと墓なのだと貴未と日向に等しくその印象を与える。
美しいが寂しい景色とはそういうことなのだろう。
前を歩く長は迷う事無く目的の場所まで進んでいった。
きっと何度も足を運んでいるのだ。
少し考えれば分かることだが今の貴未にはそんな事を感じる余裕などなかった。
相変わらずふわふわと浮いた気持ちでどこに目線を合わせている訳でもなく、ただ足が動いているだけだった。
「ここだ。」
長が足を止めて目的地への到着を知らせる。
日向は心配な面持ちで前を歩く貴未を見ていた。
カリオに着いてからは会話らしい会話はまだ出来ていない。
傍で見ているだけだったが、貴未がいま混乱の中にいることは十分すぎるほどに伝わってきていた。
やがて公園らしき門が見え長は鉄格子の戸を開けて二人を招き入れる。
綺麗に整備された美しい景色が彼らを迎え入れ広い空間の中へ足を踏み出した。
そこには等間隔に並ぶ円柱の石がいくつもあり、これがきっと墓なのだと貴未と日向に等しくその印象を与える。
美しいが寂しい景色とはそういうことなのだろう。
前を歩く長は迷う事無く目的の場所まで進んでいった。
きっと何度も足を運んでいるのだ。
少し考えれば分かることだが今の貴未にはそんな事を感じる余裕などなかった。
相変わらずふわふわと浮いた気持ちでどこに目線を合わせている訳でもなく、ただ足が動いているだけだった。
「ここだ。」
長が足を止めて目的地への到着を知らせる。



