僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】





 「どういうこと?」



 私が鋭い目つきで幹汰にそう聞くと、幹汰は重い口を開いた




 「ねぇちゃん、これから僕が話すことはねぇちゃんにとって、とても耳が痛いかも知れないけど、よく聞いて?」




 幹汰は真剣な眼差しで私に言った




 私は、うなずくこともなくただただ幹汰を見つめた