僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「ねぇちゃん、真剣に聞いて欲しいんだけど・・・」




 幹汰がそこまで言った時、私は幹汰の手をふりほどいた



 幹汰に何がわかるの?




 私は心の中でそういい放ち、幹汰から遠ざかった



 「ねぇちゃん・・・!」




 昼下がりの中庭、



 夏も後半になってきた。