僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】






 「廉さま、お菓子とお茶を用意いたしました」




 廊下から女性の声が聞こえてきた。




 「ふすまの前に置いといて、」



 泉君は女性にそう伝えるなり、私の隣に座った




 私が落ち着かず、キョロキョロしていると突然、顔を泉君の方に向かせられた



 「男と二人きりってどういう意味かわかってるよな?」




 泉君はそう言うなり、顔を近づけてきた。