僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「うん、大丈夫だよ」




 そう言ってみたものの、しばらく歩くとさすがに足が疲れてきた。



 「疲れたか?」



 泉君はそう聞いてきたけれど、私は首を横に振った




 「無理すんなよ」




 泉君は突然しゃがんで「ほら」と言った