僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「って、、、ねぇちゃん!時間!!」



 僕は朝のニュース番組の左上に表示されているデジタル時計を指さした。




 時刻は午前7:40・・・




 急げば間に合うだろう。




 「やっばい!今日朝練あるんだった!あちゃ~・・・すっかり忘れてた・・・」




 ねぇちゃんは頭をくしゃくしゃにして困ったような顔をした。



 ねぇちゃんのテニスの先輩は厳しいから遅刻でもしたらものすごく怒られるだろう、




 「ねぇちゃん、僕の自転車に乗りなよ♪」




 僕の足で自転車をこいだらすぐに学校につくだろう。


 僕はたいして朝の用事はないし、、