「サイテー」



 僕は、屋上のフェンスにおっかかった



 「・・・」



 乃江流はうつむいた




 「その廉先輩サイテーだね♪

 でもさ、ねぇちゃんを助けるのが少し遅くなっただけでさ、本当の目的は変わってないよ?」




 僕は、乃江流に向かって拳をつき出した。



 乃江流は少し驚いた顔をした後、ニッコリと笑って、拳をつきだした。



 僕らはグータッチをした。




 空は赤く燃え上がり、一日の終わりを告げる夜がくる。