僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 一気に頭が混乱してくる。



 だって、廉先輩はねぇちゃんを助けたはずじゃ、、




 「俺、その日の放課後に聞いちまったんだ。廉先輩と何人かの女子が話していることを」




 僕は乃江流をまっすぐに見た。



 乃江流は話を続ける。




 「その先輩と女子がさ、笑ってたんだよ『これであいつも落ちるだろ』って・・・

 俺も全然話がわかんなくてさ、呆然としてたら先輩に見つかって・・・

 先輩はニヤニヤしながら俺に言ってきたんだ『今日のことは全部この女にやらせた』

 俺、それでも意味わかんなくて聞いたんだ。そしたら『こいつらに水原をいじめさせて、あたかも俺が助けたみたいに自作自演したんだよ』って・・・」



 乃江流は、歯をくいしばってもう一回「ごめん・・・」と言った。