僕は、ねぇちゃんのヒーロー。【完】




 「ちゃんと見ろよ・・・お前の目で」



 乃江流の目線の先に目を移すと、そこにはおどおどしく廊下に立っているねぇちゃんの姿があった。




 「ねぇちゃん・・・!!」




 僕がそう叫ぶと、ねぇちゃんは驚いた顔で僕を見た。




 「幹汰・・・」




 「ねぇちゃん・・・僕、何もわかってなかった。

 ねぇちゃんのヒーローとか言ってたクセにねぇちゃんを守れなかった。

 勝手に大人になった気になって、気がついたらただの背伸びしているガキだった・・・

 だからさ・・・」



 僕は、一呼吸おくと大きく息を吸った



 「これからも、ねぇちゃんの世界一の弟でいさせてよ!!

 僕は、ねぇちゃんのヒーローにはなれないかもしれない!


 けど・・・!」




 「どんなことがあろうと僕らはずっと姉弟だよっ!!!」